分譲地の真ん中で、北・南・西の3面を道路に囲まれているM様邸。
北側に駐車場、南側にお庭が配置されたお家です。

立地を活かし、窓の少ないすっきりとした印象の北面。
ホワイト×グレーの外観を邪魔しないよう、門柱や駐車場もシンプルに。
グレーの外壁に合わせ、表札とインターホンカバーはグレーにすることに。
直線的なデザインで統一し、建物との調和を取っています。

駐車場が絡む角地は勾配がややこしくなりがち。
車の出し入れはしやすく、勾配を自然と解消できるように、一部を植栽スペースにしました。
シンボルとなるアオダモと足元を彩るニューサイラン、ゴロタ石。
建物だけでなく、分譲地全体のシンボルとなればいいなと願いをこめて。

門柱裏から。視線が抜けた先に先ほどのアオダモが見えるのも嬉しいポイント。
良くも悪くも存在感のある宅配ボックスは門柱裏に独立。正面からは見えないようにしています。

道路からの距離が短く、勾配が急になる西面はゴロタ石で自然に土留め。
アオダモの足元にあったゴロタ石とつながっています。


敷地東側、門柱横を抜けて、南面にあるお庭のスペースへ。
広くとってある東側には物置を配置。（お施主様支給品）
動線中に収納があるので、片づけやすいのがポイントです。
また、駐車場側からもお庭側からもアクセスしやすいのも◎。

南面はプライベートなお庭のスペース。
タイルデッキと天然芝で仕上げ、用途に合わせて使い分けてもらえます。
タイルデッキはリビング側の窓でなく、ダイニングキッチン側の窓の前に施工。
普段の生活の中、ゴミを出しておいたり、ちょっと外でご飯やお茶を楽しんだりするときに、「キッチン⇔庭」の動線はかなり便利です。
もちろんBBQのときにも活躍します。
水栓部分のタイルデッキは一段下げて、ちょっとしたパンとして使えるように。
立水栓は既設の物でもそんなに悪目立ちしません。

また、プライベートなお庭空間に目隠しは必須。
南面も道路になるので、フェンスを配置しています。
杉板ならではの木目と柔らかい印象が何とも言えない味わい。
色はグレーに薄く塗装しています。
フェンスの留め加工に職人の技と気遣いが見えます。


道路に囲まれた敷地は難しい。
M様邸はその立地を活かし、デザインも使い勝手も良い上質なお家になりました。