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よむ庭Vol.15 目地ってなんだ?

こんにちは!設計の糸田川です。

本日のテーマは「目地ってなんだ?」
ということで【目地】についての話をしたいと思います。


◆目地ってなんだ…

早速ですが目地とは?

目地(めじ、めち、joint; masonry joint)とは、建築物や土木構造物において、少し間隔を空けた部材間の隙間・継ぎ目の部分。
(Wikipediaより参照)

つまり、何かと何かの間の部分を指します。
↓の写真ではコンクリートとコンクリートの間の砂利の部分を指します。

↓の写真のレンガとレンガの間に入っている白いのも目地です。

私たち建築関係の人間は当たり前のように使いますが、一般の方たちは日常生活では聞き慣れていない言葉かもしれません。
家づくり中のお客様はもしかすると建物の打ち合わせで「タイルの目地、何色にしますか~?」とか、「外壁の間にはシーリングっていう目地材が入ります~」なんて会話した方もいるかも?
なんだか目地目地書きすぎてゲシュタルト崩壊してきました…。


◆目地ってなんのために必要なの?

では目地ってなんでいるんでしょう。
いろいろな理由があるのですが、全部書くには用途が多すぎるので、ここからはお庭工事においてほとんどの方が採用される「土間コンクリートの目地」に絞ってお話します。
土間コンクリートに目地は必須といっても過言ではありません。
土間コンクリートは広く打てば打つほどひびが入りやすい性質があるからです。
コンクリートをできるだけ小さな面積で打つために、目地を設けています。
そしてその目地をデザインすることも、お庭の設計において大事なポイントでもあります。


◆目地をデザインとして使う

ただ目地を均一にとればいいというものでもありません。

例えば↓の施工例は、土間の目地を玄関ポーチまで細かく入れていくことで、同じコンクリートの素材でも駐車場とは違うアプローチとして見せることができます。

↓の施工例では、駐車スペースの広さ上、アプローチをとることが難しかったのですが、黒い伸縮目地材を斜めに入れることで、自然と門柱に目線が向かっていくようにしています。
目地をデザインにきちんと活かせるかどうかが、設計デザインのポイントの一つです!


◆目地の種類

目地の種類も様々です。

最も多く採用されるのが砂利。
理由は金額が安価なこと、水はけがいいこと、空間に立体感がでること。といったところでしょうか。
砂利目地をとるメリットが多いので、私たち設計も多く提案させていただいています。
砂利については前回の「よむ庭Vol.14 砂利について」にて詳しく触れていますので、こちらもチェック!

↓砂利目地


↓レンガや天然石
レンガや天然石は再現したいお庭の空気感を盛り上げるのに適しています。
かわいいも、かっこいいも、和も、素材次第で雰囲気がぐっと高まるのです。
ただ、駐車スペースの目地として使うには、金額がどうしても高くなってしまうのがネックです。
ご希望される方は外構工事の予算の確保を何卒お願いいたします!!


↓駐車場とは違いますが、目地を植物で埋めるのも素敵です。
ちなみに、土間コンクリートの間に、芝生や玉竜を植えたいとご希望される方もいますが、私たちはお勧めしていません。
芝生の場合、どうしてもコンクリートの熱や車を置いて影になることで、うまく育ちにくいのです。
玉竜の場合、間から生えてきた雑草を抜こうと思うと玉竜の葉も一緒に引きちぎってしまう、というのがあるあるです…。
目地の芝生や玉竜の撤去の依頼を何度もお受けしたことがあります。
仕上がりは最高にいいのですが、なかなかきれいを長続きさせるのが難しそうです。


↓伸縮目地。写真のように洗い出しの土間と金鏝仕上げの土間との間に使えばラインが真っ直ぐに出て美しいです!

伸縮目地はすっきりとした印象でできるだけ目地を目立たせたくないときによく用います。
砂利や天然石とは違って、フラットに土間を使いたいときにも便利です。
ただし、入れ方を間違えるとのっぺりとした印象になるので、使い方には要注意。
金額も安価なため、ウッドデッキ下やテラスの下などのコンクリートの施工にもよく使います。


◆そろそろまとめようか

伝えたいことが多すぎて、毎回ついつい長くなってしまいますね。
ということで今回のよむ庭【目地】についてはいかがでしたでしょうか。
家づくり中、知ってて当たり前、という感じで話されることも多く、「目地ってなんですか…?」と聞きづらかった方々にも伝わっていると嬉しいです。
今回は土間コンクリートの目地についてお話しましたが、レンガや石積み、タイルにおいても大事な要素なので、今後もしかするとそっちの話もするかも知れません。
今回のよむ庭だけではわからないことや疑問点などありましたら、打ち合わせ時にお気軽におたずねください!

では、また!


設計 イトタガワ










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