こんにちは!
設計のイトタガワです。
ここ最近の朝晩の寒さと日中の暑さの寒暖差になんだか体がついていけてません…。
さて、皆さん唐突ですが、お庭のお引渡し後、一番多い追加依頼って何かわかりますか?
・憧れだった家庭菜園?
・予算上、泣く泣くあきらめたカーポート?
・防犯性と意匠性を求めて照明工事?
いいえ…
実は追加工事で一番多い依頼は「物置」と「サイクルポート」なんです!
今日はその物置についていろいろと紹介していきます。
(サイクルポートのこともまたいつかご紹介します!)
「我が家は土間収納たくさん取ったし、物置なんていらないわ」
「物置って見た目的にも微妙だし、必要ないかな」
なんておっしゃっているそこのあなたにこそ!ぜひご一読いただきたいです。
◆そもそも物置の役目とは…?
物置の役目ってなんでしょうか。
・外で使うものを雨風から守ってくれる
・庭がすっきりと片付くための収納
が大きな役目のように思います。
当たり前といえば当たり前なのですが、特に「庭がすっきりと片付く」というのが重要で、使いやすさや見た目の美しさにかなり影響します。
極論、いろんなものが出しっぱなしの広い庭よりも、物置の分狭くなってもすっきりと片付いている庭の方が広く感じられます。
また、物置の見た目を気にされる方もいますが、こちらも物が出しっぱなしの状態よりはずっと良いです。
◆庭の収納について考えてみる
物置の中に置く物ってなんとなく「普段使わない物」って思っている方が多いように感じます。
でも普段使わない物を置く場所にしてしまうと、気づけば捨て方のわからない&めんどくさい不要物の置き場になっていた、なんてことになりがち。
そして毎日のように使っている物は庭に出しっぱなし。
これではせっかくの物置も庭ももったいないです。
そこで今回は、収納=使うものをしまう場所として、使いこなすためのコツをお教えします。
◆動線を考える
庭でしか使わない物をわざわざ毎回家の中の土間収納へ片付け続けられる人間はこの世にどれくらいいるのでしょうか…。笑
基本的に物は使う場所に片づけるのが一番良いです。
当たり前ですよね。
フライパンをリビングにしまったり、洗濯カゴを居室にしまう人って少ないはず。
でもなぜか庭になると皆さんその当たり前がどっかに行ってしまって遠くに配置しようとします。
車やバイクいじりが趣味で物置の中はほぼ車で使う物、なら駐車場の近くに。
キャンプが趣味で車への物の出し入れが多い、という方も車からのアクセスのいいところに。
子供たちの遊ぶプールやBBQセットなど庭で使うものがメイン、であれば庭のスペースに。
ゴミの一時置き場として使うなら、キッチンの勝手口に近いところに。
当たり前のことですが、これが収納をうまく使う一番のコツです。
◆置き場所を考える
そうは言っても、置きたい場所にはそんなスペースがないわ。という方も多いはず。
だから、建物の計画段階で「もしかすると物置が必要になるかも」と想像しておくのが大事です。
私たちも庭の設計のお話をする段階で、将来物置がいるかもね、って話をさせていただくことがあります。
お家を建てられる前はほとんどの方がマンションやアパート暮らし。
となると、あまり庭で使う物のイメージってわきにくいのも事実です。
なので「庭で何をしたいか」を漠然とでもいいので、建物の計画段階でイメージしておいてほしいです。
もちろんすでにお住まい済みの方にもできるだけ使い勝手のいい場所を一緒に考えさせてもらいますのでご安心を。
◆サイズを考える
物置を買うぞ!ってなったとき、一番悩むのがサイズかと思います。
サイズも使い勝手の良い収納には欠かせない要素です。
先述したようにどこで何を置くために物置を使うのか、が明確であれば、サイズ選びもぐっと楽になります。
(※「何置くか決めてないけど、これくらいのサイズあれば何でも置けるでしょ!」は一番危ない選び方なのでご注意を。)
大きい物を置く必要がなければ、奥行80㎝程度をお勧めすることが私は多いです。
奥行が深いものにしてしまうと、奥にどんどん不要なものが溜まっていきやすいのです。
タイヤなど大きい物を置く場合はそのサイズに合わせて選びましょう。
◆結局物置は必要なのか
ここまで力説しといて何ですが、物置が必要かどうかは結局人によります。
ただ、追加で工事してほしい、と言われるのが多いのも事実です。
「追加工事=割高」にどうしてもなってしまうので、総額を安く済ませたい方は先に工事する方がいいかも知れませんが、
物置が必要かどうかわからない、という方は無理に先に工事する必要はないと思います。
自分たちの暮らしに合わせて、一番しっくり来るものを選べるのが一番良いと思うからです。
◆最後に
物置1つでもこんなに考えることが多いとは…。
書きながら自分でもびっくり。笑
考えることが多いからこそ、一緒にいろんな角度から検討していければと思います。
それではまた次回お会いしましょう!
STAFF イトタガワ